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2010年6月23日 (水)

朝日新聞「コブク郎」にみるキャラクターを活用した企業・自治体広報

 最近企業や自治体関係者から「ネットを利用した広報活動はどうしたらいいか」という相談を受けることが多い。私からは1つの提案として「キャラクターに喋らせればいいんですよ」と応えている。

 企業・自治体の多くでも広報手段の1つとしてネットに注目があつまっているものの、充分なノウハウがないために二の足を踏んでいるところが多いようだ。特にネットに関してはネガティブな情報(炎上等のトラブル)が先行して伝わってしまっていることもあり「トラブルが恐い」という理由で躊躇してしまっているところもある。先日も某自治体の偉い方とお話しする機会があったのだが、かなり優秀な方であったのだがやはりネットを利用した(特に最近のバズワードであるtwitter)広報について、どうしたらいいか思案中ということであった。

 企業・自治体野中では意欲的な取り組みをされているところがいくつかあるが、最も成功し、他の模範となるものの1つが朝日新聞東京本社の報道局・編成局が利用しているtwitterアカウントのキャラ「コブク郎」(http://twitter.com/asahi_tokyo)であるといえよう。

 朝日新聞といえばその信頼性ゆえにネットではよく叩かれることが多く、どちらかといわれればネットでは嫌われ者であった。ただし、朝日新聞社そのものの潜在能力は高く(日本で最初にネットでニュースを配信したのは朝日である)、一部の人を除けばネットに理解のあるメディアの1つといってよい。twitterに関しても意欲的にとりくんでおり、各テーマ・セクションごとに公式アカウントを持っている(参考

 この中で最も人気のあるものの1つがコブク郎である。フクロウのキャラクターが時事ニュースなどを紹介しているサービスなのだが、このコブク郎の特徴的はキャラクターを生かした情報発信・受信ができているということだ。

 新聞社の堅いイメージからはかけ離れ「ですます調」でニュースを要約したり、ユーザー視点でニュースのポイントを示したりしている。またコブク郎あてにメッセージをすると丁寧な言葉で返事をするなど、いままでのマスメディアにありがちな一方的な情報発信ではなく、ユーザーとフラットな関係での情報発信・受信ができているところが画期的で、多くのユーザーから支持をされている。

 またリスク回避の視点からみれば、コブク郎というキャラクターを介す事で法人が発しているメッセージであるにもかかわらず公式発表としてとらえられない。たとえばコブク郎がなにか間違ったコメント(たとえば社の方針とはちがうコメント、または単純に打ち間違いなど)をしてしまったとしても、あくまでコブク郎というキャラクターが勝手に喋っているというスタンスをとれる。さらには多少ドジなキャラクターという設定をしておき、常日頃からユーザーとの信頼関係を築いておけば何かあっても「間違っちゃいました、えへへ」で許されてしまうのは大きなメリットだ。

 他にもキャラクターによる情報発信で成功した例がいくつかあるが、朝日新聞をとりまく一種の逆風の中、多くの支持を集めているという意味でコブク郎は注目すべき存在である。毒舌キャラでもいいし、常にドジをするキャラでもよい。または萌えキャラでもよいし、イケメンキャラでもよいと思う。多種多様な価値観が入り混じるネットコミュニティにおいて、その「輪の中」に入っていくためにはユーザーとフラットな関係を築いていくことが重要で、その意味でもキャラクターを介したコミュニケーションは今後の主流の1つとなるだろう。

 コブク郎はその成功例の1つであり、今後も企業・自治体広報の見本として注目をしていきたい。
 
 

 
 
 

 

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