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2010年6月25日 (金)

twitterは構造的にブログよりも炎上しやすい。

 twitterは炎上しないという宣伝文句がある。しかし炎上の構造を考えたときに、twitterはブログなどにくらべて炎上しやすい構造にある。


 ネットの負の側面として強調されるものとして誹謗中傷(主に2ch)や成りすまし(特にtwitter)などもあるが、最も恐いとされるものの1つはやはり「炎上」であろう。私は炎上を「サイト管理者の意図する範囲を大幅に超え、非難・批判のコメントやトラックバックが殺到することである」と定義づけさせていただいている。定義をさせていただいた当時、炎上騒動はブログが中心であったことと、意図して非難・批判を集めるものは「釣り」と呼ばれ別に定義できることなどがこのようにに定義した理由だ。

 炎上するポイントはいくつかあるが構造としては単純で、他人の怒りを買うような記事等に対して反発のコメントが殺到する、というものだ。特に投稿速度に削除の作業がおいつかない様は、消火が延焼の勢いをとめられない「炎上」の様子そのもので、削除が追いつかない結果としてブログの閉鎖などが起きれば「焼け落ちた」などと評される。

 このような現象はサイバーカスケードと名づけられている。サイバーカスケードは米国の学者キャス・サンスティーンが著した「インターネットは民主主義の敵か」(Republic.com)で提唱された概念で、ネット上で集団極性化を起こす様子を滝が流れ落ちる様子に例えて作られた言葉である。詳しくは同書を参考にしていただきたい。


 twitterはしばらく(現在もなお)炎上しないサービスであると言われている。しかし構造から考えればtwitterは炎上を防ぐことが出来ない構造、炎上の構造そのものなサービスいえよう。

 twitterはそもそも「つぶやき」ゆえに誤解を生じるリスクが高い。なにげない一言を推敲することなく投稿してしまって誤解を与えてしまうことは私自身も経験し痛い思いをした。またRT文化があるので誤解が拡散しやすく、集団討議が繰り返される土壌があるためにリスキーシフトを起こしやすいというのもtwitterが持つ構造的なリスクである。(twitterはデマが拡散しやすいということは以前から指摘されているリスクでもある)

 そしてお互いのtwitがコメントに相当するがために、自らがコントロールすることが出来る範囲が小さいことは炎上を防止できない最大の理由だ。ブログなどはコメント欄を事後承認にすることでコントロールすることが可能であるが、twitterはお互いのtwitがコメントに相当する機能であるために、一度トラブルが発生すると自分ではどうにも出来ない構造にある。

 ネットトラブルは別途まとめさせていただいているが、今年に入ってからはtwitterが原因のトラブルが多くなっている。利用者が多く、アクティブなサービスゆえに相対的な数が増えているということもあるが「炎上しない」という幻想のもと、炎上の構造そのものであるサービスにて必然的にトラブルが起こっているとも言えよう。

 twitterには様ざまに語られている”メリット”のほかにも上記のようなリスクがあるのだということを認識した上で利用ることが無用なトラブルに巻き込まれないための1つの手段である。
 

 


 
 


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